kraftsrv.net

Raspberry Pi 上での OpenBSD バイナリパッチ適用

Raspberry Pi 3 Model B 上の OpenBSD 6.9 環境での OpenBSD バイナリパッチ適用手順です。

適用前の確認

バイナリパッチのリリース

OpenBSD 6.9 Errata のページからバイナリパッチのリリース有無を確認します。

バイナリパッチの取得元サーバ

バイナリパッチの取得元は /etc/installurl に記載されたサーバ (URL) となります。
このファイルは OpenBSD のインストール時に生成され、サーバは『Raspberry Pi 上での OpenBSD 6.9 環境の構築』の手順でのファイルセット取得元サーバと同じとなります。
本稿の例ではインストール時に Japan (Wako-City, Saitama) からファイルセットの取得を行ったため /etc/installurl の内容は以下の通りとなりますが、必要に応じてサーバの変更を行います。

https://ftp.riken.jp/pub/OpenBSD

利用可能なバイナリパッチとインストール済みのバイナリパッチ

利用可能なバイナリパッチとインストール済みのバイナリパッチを確認します。

利用可能なバイナリパッチ

raspberrypi# syspatch -c
009_bgpd
010_relayd
014_perl

インストール済みのバイナリパッチ

※インストール済みのバイナリパッチが存在しない場合は何も表示されずプロンプトが返ります。

raspberrypi# syspatch -l
raspberrypi#

バイナリパッチの適用

バイナリパッチの適用

バイナリパッチを適用します。

raspberrypi# syspatch
Get/Verify syspatch69-009_bgpd.tgz 100% |*******************************************************|   167 KB    00:00
Installing patch 009_bgpd
Get/Verify syspatch69-010_relayd.tgz 100% |*****************************************************|   107 KB    00:00
Installing patch 010_relayd
Get/Verify syspatch69-014_perl.tgz 100% |*******************************************************| 32583       00:00
Installing patch 014_perl
Errata can be reviewed under /var/syspatch

※syspatch コマンド実行後に以下のメッセージが表示された場合は OpenBSD の再起動が必要となります。

Relinking to create unique kernel... done; reboot to load the new kernel

適用後の確認

利用可能なバイナリパッチとインストール済みのバイナリパッチ

利用可能なバイナリパッチとインストール済みのバイナリパッチを再度確認します。

利用可能なバイナリパッチ

※利用可能なバイナリパッチが存在しない場合は何も表示されずプロンプトが返ります。

raspberrypi# syspatch -c
raspberrypi#

インストール済みのバイナリパッチ

raspberrypi# syspatch -l
009_bgpd
010_relayd
014_perl